5級小型船舶のススメ(笑)

1999年7月24日に山中湖で講習を受け、翌週の30日に国家試験がありました。
ポイントを簡単にまとめておきますので参考にでもしてください。



● 講習 ●

ヤマハなどでは学科と実技を別々の日に実施するみたいですが、私の申し込んだ所は
午前に学科、午後に実技(もしくはその逆)でした。

学科は基本的にテキストを使い、重要なところだけ拾い出してチェックしていくだけですが
一通り目を通して行くだけで2時間はかかります。

実技は試験で使われる船とほぼ同じタイプの物で行われます。
内容は試験で実施される項目を一通りやるという、一般的な物ですが、
左舷着岸と右舷着岸だけはしっかりやっておましょう。

羽田で試験を受ける場合、川の流れや風があるので、出来るだけ悪条件下で練習が
出来ると後々ためになるかも知れません。



● 国家試験 ●

学科試験は4択のマークシート形式で時間は60分で行われます。
全部で40問(一般常識10問、運行16問、法規14問)あります。

テキストを読んで覚えるよりも過去の試験問題を覚える方が確実に受かるでしょう。
出題される問題の傾向は毎回同じで、新問題は1、2問ほど出題されると思いますが、
基本的に内容は同じですので、考えれば回答できると思います。



実技試験は学科試験の結果が発表され次第、乗船順番が発表されます。
まずは出航前の点検になりますが、受験者が50名近くおり、時間が限られているので
幾つもある点検項目の中から1つもしくは2つ指定されます。

試験官によっては点検と同時に口頭試問として装置の名称や役割を聞かれます。

出航後は順番に試験が行われる訳ですが、連続した変針の時には素早く周囲の
安全確認を行いましょう。 ただし、変針は焦らないこと。

人命救助は焦らず微速のまま接近し、風が強いときは風下から接近しましょう。
救助直前でエンジン中立にし、ブイを船体に当てず、且つ救助し易いように出来るだけ
近づけるようにすること。
ここで救助失敗すると、操縦者の責任として15点減点されます。

着岸は羽田の場合、多摩川で行われるので川の流れを考えて繰船しましょう。
また、風も比較的強いですので注意すること。

着岸後は係船する訳ですが、ロープワークはしっかりと覚えておきましょう。
口頭試問としてロープを渡されてロープワークの試験も行われますので、
もやい結び、いかり結び、クリート結び、巻結びをしっかり覚えておくこと。

船内での口頭試問は4問ほど行われ、実技試験の中で口頭試問の配点が
ものすごく大きいのでしっかり答えないと大変なことになります。
浮標(標識)の名称、海上衝突予防法、港則法、事故防止の処置、
機器・計器類などについて出題されます。

実技試験に関しては口頭試問がしっかりできていれば合格するはずです。

よっぽど繰船を失敗したり、口頭試問でヘマをしなければ大丈夫でしょう。


1級小型船舶のススメ(爆)


2004年秋の免許改正に伴い、1級5t限定(後に1級に統合)の試験を受けてきました。
5級の時ほど書くこと無いですが、ポイントだけでも(笑)


講習内容は5級の時とほとんど同じですが、1級の場合は海図の問題が追加されます。
1級の場合、すでに取得している免許が4級か5級かで解答する問題数が変わってきます。
まぁ基本的に過去問題集をやっていれば試験は問題無いでしょう。
海図は3問しかありませんが、他の問題を落とさない自信があるなら捨てても大丈夫ですが、
微妙なズレで数値が狂ったり、面倒なのだけなので一番最後に解けば良いでしょう。

問題的には上級って事もあり、若干レベルは上がってますが、基本は一緒なので
特に難しく考える事は無いです。
ただし、引っ掛けやどっちとも取れる解答があるので引っ掛からないようにしましょう。

これは2004年秋頃までなので、それ以降の試験内容とかは変わってきます。

法改正により、現在は5tという制限が無くなりました。
また、水上バイク(PWC)は別ライセンス(別試験)になりますが、
旧免許保持者は自動的に継続されるようです。